クロマが発表されたプログラマブルソーラーアレイシミュレーション直流電源 62000H-Sシリーズは1800VのVOC(開放電圧)と30AのIsc(短絡電流)が模擬出来ます。高さ3U/15kWは高電力密度実装技術によって可能になりつつ、安定で速いレスポンスデザインはMPPT効率試験とパワコンへの試験に応用出来ます。
62000H-Sの特長は高速&高精度の100kHzデジタル測定回路、25kHz D/A操作I-V曲線、デジタルフィルターメカニズムです。正確的にI-V曲線のシミュレーションを作ったり、パワコンから発生したリップルエフェクトに対応したり出来ます。組込みしたEN50530/Sandiaソーラーバッテリー計算機能は、パネル経由でI-V特性(Voc/Isc/Vmp/Imp)を設定することで、PCコントローラーがなくてもシミュレーションが可能になります。
実際のソーラーアレイのI-V曲線出力電は照射、温度、影、天候など様々な要因により影響を受けます。62000H-Sは100パターンのI-V曲線をメモリに保存でき、曲線のシミュレート時間を1-15,000秒まで設定することができるため、日出から日没までのI-V曲線を忠実に再現することが可能です。
16bitで高精度に計測された電圧値(0.05%+0.05%F.S.)と電流値(0.1%+0.1%F.S.)はソフトパネルを介してリアルタイムでMPPT効率を確認することが可能です。
大容量のソーラーアレイシミュレーションが必要になると、2台以上の並列接続することがよくあることです。62000H-Sシリーズは電流範囲が30A、電圧範囲が1800Vの仕様で、高電力密度実装技術によって高さ3Uで最大18kWできます。1つラックに最大16台のマスタースレーブ運転により288kWまで増設することが出来るため、商用パワーコンディショナー(10kW-100kW)の試験が可能です。さらに、スマートマスタースレーブモードによって並列接続がとてもシンプルで速くなりました。
フロントパネル経由のキーパッド操作、又は通信インターフェース(Ethernet/USB/RS232/RS485/GPIB/APG)経由の接続も、操作はとても簡単ですので、コンパクトのサイズも含めて考えると、ベンチトップとスタンダードラックなどの設置には柔軟に対応できます。
ソーラーアレイI-V曲線シミュレーション模擬電源
ソーラーアレイI-V曲線シミュレーション模擬電源
62000H-SシリーズはVoc,Isc,Vmp,Impなどのパラメータにより、様々な太陽電池素材のI-V特性出力を高速にシミュレーションすることができます。
テーブルモードでは通信インターフェースによってユーザーが定義した電圧と電流を128~4096ポイントまで保存、100通りのI-V曲線プログラムと滞留時間(1-15000秒)を一緒に保存できます。
そのため簡単に日陰のI-V曲線などのシミュレーションが可能です。
下記製品特長により、着実で繰り返し精度に優れた試験が出来るため、パワーコンディショナの開発や評価に使用可能です。
様々な太陽電池素材のI-V特性をシミュレーション(FILL FACTOR)
ソーラーアレイからの直流電圧をグリッドへの交流出力に変換するためのパワーコンディショナは、太陽からの照射強度や温度条件に順応し、最大の効率を出さなければならないため、MPPT効率はもっとも重要な要素となります。単結晶、多結晶、薄膜系などさまざまな太陽電池素材のMPPTアルゴリズムや効率の検証に対応したFILL FACTOR*パラメータを装備しています。 *Fill Factor = (Imp*Vmp)/(Isc*Voc)
fill因子=(Imp*Vm)/(Isc*Voc)
スタティックMPPT効率試験
62150H-600S直流電源ソーラーアレイシミュレータは、フロントパネルまたはソフトパネルからI-V曲線をSASモードまたはテーブルモードで簡単にプログラムすることができ、最大100通りのI-V曲線を保存する事ができます。保存されたI-V曲線を後から読みだすことができ、リアルタイム追跡機能によるMPPT効率試験およびモニタリングできます。ソフトパネルではスタティックMPPT効率試験の時間を設定する事ができます。各曲線の試験時間はベストな状態でのMPPT効率の性能を分析するため、60-600秒の間で設定することができます。
ダイナミックMPPT効率試験
最新の試験規格(EN50530, CGC/GF004 & Sandia)にはダイナミックMPPT効率のパターンをテストするための手順が明記されています。これらの規格に準拠したパワコン設計するメーカーはMPPT効率の演算と追跡試験でより良い効率で算出出来ます。
ダイナミックMPPT効率試験はEN50530、Sandia、CGC/GF004、CGC/GF035の試験基準に準拠します。I-V曲線の式とテスト項目を選択する事により、ソフトウェアを介して視覚的に試験することができます。
この機能はダイナミックMPPT効率を試験するため、実際の天候変動下での照射強度や温度変化をI-V曲線としてシミュレートします。ソフトウェアは試験実行後にMPPT効率を算出します。各テストデータはソフトウェアに保存され、分析および検証に使用できます。
日陰I-V曲線シミュレーション
右の画像のような日陰のI-V曲線とダイナミック変化がソフトで簡単に模擬出来ます。
データベースにあるPVモジュール(太陽電池データ)を使用し、また新しくモジュールパラメータを設定し保存するのも可能です。
そこから複数のPV Stringを設定し、PVアレイをシミュレーションする。
次、ダイナミック日陰の照射、温度、変化方向などを設定し、曇り変化、木やビル遮光において様々I-V曲線シミュレーションが出来ます。
それぞれのI-V曲線は最大4096ポイント(128~4,096選択可能)の電圧と電流により作られました。
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SandiaとEN 50530におけるI-V曲線の作成において最大入力電力(Pmax)、I-V FILL FOCTOR、Vmin、Vnom、Vmaxを入力することが可能です。最大電力パーセンテージ値(5%, 10%, 20%, 25%, 30%, 50%, 75%, 100%)をクリックすることで、試験する太陽電池のI-Vカーブを自動的に作成します。その後、このデータを実行し、パワコンの変換効率テストを曲線上で行います。
*別途電力計が必要です。
実際の天候シミュレーション
ソフトウェアはエクセルファイルで一日の照射量や気温の状態を取り込むことにより、I-V曲線の更新時間を1秒間隔で実際の天候シミュレーションでMPPTトラッキング試験を行うことが可能です。
スタティック・ダイナミックMPPTテスト自動実行機能
ソフトウェアには自動試験実効機能があり、標準規格(EN50530やSandia)に準拠したスタティック・ダイナミックMPPT特性試験が簡単に行えます。標準値、最大値、最大電力値、安定化およびテスト時間、EN50530、Sandiaのパラメータを入力すると、自動でテストを開始しレポートを作成します。
レポート機能
ソフトパネルにはデータを記録・保存する機能があります。
(保存するデータは、電圧、電流、電力MPPT効率、および対応するパラメータのサンプリング(1s~10,000s)等です)
レポートは研究開発における特性の検証や生産品質管理に利用することが可能です。
1つラックに最大288kWまでマスタースレーブ並列運転
大容量が必要な場合は16台のマスタースレーブ運転により288kWまで増設することができます。並列操作を迅速かつ簡単に行うためのマスタースレーブ制御モードがあります。このモードでは、マスタースレーブ器が高速でデータのやり取りを行い自動的に最適な電流を分配し出力します。